テレビはどこに置く?
どれだけテレビを見ますか?
あなたのお宅では毎日どれくらいテレビをみていますか?
また、どのようなときにテレビをみていますか?
このテレビと生活とのかかわりというのも
なかなか答えのでない、
いろいろな意見のあるものだと思います。
東京都初の元民間人校長の藤原和博さんは、折に触れ、
「だらだらテレビをみない」
ことを述べています
具体的には、
「1日3時間以上もテレビをつけっぱなしにしている
家庭の子どもの学力は保障できません。」
(元杉並区小学校校長としての発言)
1日3時間というのは、
学校で教える各教科の時間数よりも多くなってしまい、
いくら学校で教えても、時間的にまけてしまっていては、
テレビの影響の方が大きくなってしまいます。
テレビというのはとても簡単につけられますが、
なかなか切ることができません。
特にダイニングにテレビをおいて、
食事の時間にみる習慣がついていると、
簡単に1日3時間テレビをつけっぱなしに
してしまうのではないでしょうか。
また最近は子ども部屋に、テレビを置いている家庭もあるようですが、
おそらく、お子さんと1日どれだけみるかの約束を
きめたりされたりするとは思いますが、
なかなかTVの誘惑に勝てる子どもさんも少ないのではないでしょうか。
1日3時間を守れば、かしこい子どもに育つ、
と必ずしもいえるわけではないでしょうが、
少なくともテレビに左右されない生活になっているか、
ということは重要と思います。
ではテレビをどこにおくか
テレビに左右されない生活にするためには、
テレビと適切な距離(精神的にも物理的にも)を
おくことが重要と思います。
具体的には、生活の中心にテレビをおかないこと。
生活の中心(よくいる場所)が、
ごはんを食べるダイニングであれば、リビングに置いたり、
ダイニングのみんなからは、見えにくい場所において、
食事中はみないであるとか
まずは物理的にテレビとの距離をおくことが必要です。
このテレビとの距離感は、できるだけ子どもが小さいうちから、
自然に離れるような習慣をつけることが大切です。
また、親がそっせんしてテレビをダラダラみているようでは、
子どもがダラダラテレビをみてしまうことになるのは、
あたりまえのことです。
親の習慣も非常にこどもには重要です。
TVの距離感
私の家での生活の中心は、ダイニングです。
大きめのダイニングテーブルで、
子どもたちは勉強もしますし読書もします。
また、オープンキッチンで家事をする母親とも、
近い距離で会話ができます。
ここには当然テレビをおいていません。
テレビはレッスン室の隅の
天井高さを抑えたエリアにおいています。
当然家でレッスンをするときにはテレビはみられません。
また、ケーブルテレビで1番組しかみられない契約に
なっていますので、裏番組をみるということもできません。
ここにテレビをおくことで、
テレビを見るときは見る。
見ないときは見ないといった、
メリハリのあるテレビとのつきあいができます。
ですが、冬場などはテレビの前で鍋をかこみながら、
テレビをみるといったこともします。
テレビをみるときは、できるだけ家族も一緒にみることで、
その内容について、親子共通の話しをします。
どうしても食事の時間にみたいときは、
ひとりちゃぶ台で食事をすることになります。
ほんとうにそこまでしてみたい番組かを考えることになり、
それほどでもない番組は自然とみなくなります。
テレビとの距離感は必要なものしかみないという「習慣」と、
物理的なテレビとの距離という「環境」をつくることで、
よりよい影響をつくることが必要です